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2004年06月16日(水) 00時00分

杉並区、8月にも提訴 住基ネット朝日新聞・

  住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)に「区民選択制」での参加が認められず、国と都を提訴する方針を表明していた杉並区で15日、区議会・総務財政委員会が開かれ、継続審査になっていた区の訴訟議案が賛成多数で可決された。18日の本会議でも可決される見通しで、これを受け区は8月中にも提訴に踏み切る方針だ。


区議会委が訴訟議案可決
 
  訴訟では(1)住基ネット参加を希望する区民約42万人分のデータ送信を認めるよう、都に受信義務があることの確認を求める(2)国、都に対し、これまでのネット接続準備などでかかった費用計約4700万円の損害賠償を求める予定。

  区が訴訟の意向を表明したのは今年2月。「全員参加が原則」として住基ネットへの接続を認めない国との膠着こうちゃく状態を打破するためだった。こうした方針に対し当初、区議会からは反対意見が相次ぎ、訴訟議案は3月の議会で継続審査になっていた。

  今回の総務財政委員会では「国、都との交渉が進まない以上、訴訟で住基法の解釈を確定し、結論を出す時期に来ている」「訴訟は、地方分権の時代に、国と自治体の関係に一石を投じるものだ」などの賛成意見が出た。

  一方、事前に「賛成」の立場を決めていた最大会派の杉並自民議員連盟では、委員の1人が「個人的に賛成できない」として欠席。第2会派の杉並区議会公明党の委員も「もっと時間をかけて検討して、区民の理解を得るべきだ」として、再度の継続審査を求める動議を出した。

  動議は採決の結果、可否同数だったため委員長権限で否決したが、これを不服として公明党の2委員が退席。最終的に、残った委員7人の採決で、議案は可決した。

  委員会可決を受けて、山田宏区長は「一つのハードルを越えたが、本会議が終わるまで慎重にいきたい」と話した。

(6/16)

http://mytown.asahi.com/tokyo/news02.asp?kiji=3144