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2004年06月15日(火) 00時36分

三菱ふそう、ヤミ改修さらに62 リコール対象45万台朝日新聞

 三菱自動車の大型車をめぐる欠陥問題で、同社の商用車部門が分社化した三菱ふそうトラック・バスのビルフリート・ポート社長は14日、東京都内で記者会見し、7日に公表した97件の不具合・欠陥情報とは別に、新たに62件に上るヤミ改修を隠していたことを明らかにした。計159件のうち47件、計45万台がリコール(無償回収・修理)やそれに準ずる改善対策に該当する。この159件の不具合情報に関係し、人身事故24件、物損事故63件、車両火災101件が起きていたという。

 三菱ふそうは今月7日、97件の不具合・欠陥情報のうち、93件の情報を国土交通省に隠していたことを明らかにした。これらは92年以降の情報を調べたもので、さらに89年までさかのぼって調べた結果、新たに計62件の情報を隠していたことがわかったという。

 ポート社長は会見で「これでほぼ、過去の問題の全体像をつかんだ」と語り、今後、新たに隠された不具合や欠陥が見つかる可能性は少ないとの考えを示した。

 リコールは43件で、道路運送車両法の定める保安基準には違反しないものの安全上問題があるために無償で修理する改善対策を4件で実施するという。同社は今年10月末までにほとんどを実施する考えだ。同社製のバスやトラックは現在、全国で約130万台が使用されており、対策の対象車は約3分の1に上る。

 リコール案件の主なものは、走行中の大型バスで前輪サスペンションが壊れる▽小型バスが走行中の車体振動で非常扉が開いてしまう▽大型トラックで車輪と車軸をつなぐ金属部品「ハブ」が焼き付き、車両火災が発生し、車輪が外れる——など。

 三菱ふそうは3月以降、前・後輪のハブのリコール2件を届け出た。新たにわかったリコール対象43件のうち、業務上過失致死容疑事件の対象になったクラッチ系統の欠陥についてもすでに届け出済みで、今後、さらに42件を届け出る。

 三菱自をめぐっては、乗用車でも2日、主力車種の26件でリコール届け出を回避していたことが明らかになっている。(06/14 22:17)

http://www.asahi.com/national/update/0614/029.html