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2004年06月12日(土) 13時52分

阪大教授、未公開株取得した会社の薬品を臨床試験読売新聞

 大阪大の研究者らが設立した医薬品開発会社「アンジェスMG」(大阪府豊中市)が開発を目指している遺伝子治療薬について、臨床試験を行った大阪大病院の教授ら5人が、試験前に同社から未公開株を取得していたことが、12日わかった。

 製薬会社の株式保有者が臨床試験をすることは違法ではないが、上場時、保有株の半数を売った教授もおり、大阪大は、倫理上の問題があるとして、ガイドライン作りを検討する委員会を設置することにした。

 同社によると、この薬は足の血管などが詰まる末梢(まっしょう)血管疾患の治療薬「肝細胞増殖因子(HGF)」。未公開株を取得したのは、臨床試験のメンバー約10人のうち、同大学の教授2人と医師3人。臨床試験が始まる約半年前の2000年12月、第三者割当増資に応じ、1株5万円で数株から20株を取得。その後、1株100円の株主割当増資で、20株を持っていた教授2人の保有株数はそれぞれ320株に増えたという。

 教授の1人は上場時、保有株の半数を約3200万円で売却したが、会社側は「上場時に市場に出す株が足りなくなり、会社からお願いして買い戻したものだ」としている。

 臨床試験は2001年6月から02年11月にかけ、患者22人を対象に行われ、現在も最終段階の試験中という。

 同社は1999年、治療薬の特許を持つ大阪大助教授(当時)が中心になり設立。2002年9月、大学発ベンチャーとしては初めて東京証券取引所マザーズに上場、上場初日には1株あたりの公募価格22万円に対して40万円の初値を付け、一時は132万円まで上昇した。11日現在、1株74万9000円となっている。

 同社設立の中心となった非常勤取締役の森下竜一・大阪大客員教授(42)は「上場後、値上がりが確実というような状況ではなかった。当時は公開予定すらなく、紙くずになる可能性もあり、購入者は、研究者らに限られた。文部科学省とも相談したが問題はないとのことだった」と説明。臨床試験の信頼性についても「患者の選定や判定など情報公開し、第三者委員会のチェックを受け、一切の疑念が出ないようにした」とした。

 宮原秀夫・大阪大学長は「臨床医が(製薬会社の)株を持っていても、実験データを(会社に)有利にすることはありえない。ただ、倫理上、道義上の問題も指摘され、ルール作りの必要性があるので、学内の委員会で検討する」と話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000005-yom-soci