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2004年06月12日(土) 00時00分

ネット上で予・復習 電子メールで質問 来月からつくば市 東京新聞

 情報技術(IT)を駆使して学習効果を上げようとつくば市は7月から、市内の小中校生約1万8000人を対象に、インターネット上での予習復習と、電子メールによる教師約1100人への質問を可能にする。これほどの規模での実施は「世界でも初めて」と同市は誇らしげだが、現場教師からは「学校のパソコン整備は遅れているのに」と戸惑いの声も上がっている。 (荒井 六貴)

 予習復習は、同市教育委員会のホームページ上で七月中旬から、小学生用に国・算・理・社、中学生用に国・数・英・理・社の練習問題を提供。学校で配布するパスワードを入力し、問題を解く。間違えるとアドバイスもしてくれる。これまでも簡単な計算問題を掲載していたが、教科を増やし、問題を充実させる。

 算数では「分数のたし算とひき算」「立方体 直方体」などの項目に分かれ、不得意な分野を補強したり、先に進んで独学したりすることも可能だ。

 あらかじめ、市内の全教師のメールアドレス一覧が渡され、質問がある場合は、電子メールで問い合わせができる。

 市教委が五月、市内の小学六年と中学一年約三千七百人を対象に行った調査では、約67%が「家庭でインターネットに接続できるコンピューターがある」と回答した。

 家庭になくても、図書館や公民館などの公共施設で無料利用できるとして導入に踏み切った。

 市教委指導課は「週五日制で、家にいる時間が増えた子どもの学力向上の一つの手段として役立てたい。入院してもインターネットが使えれば学習できる」と話す。

 一方、本来の学習の場である学校の現場教師らからは、こうした学校外の“教育IT化”に不満の声が上がっている。

 ある中学校の五十代教頭は「学校のコンピューターは古くなり、整備が遅れている。教育予算も縮小している。教師一人ずつにノートパソコンは配備されていないし」と指摘。その上で「機械に踊らされるのは、心配だ」と子どもの“引きこもり”も危ぐする。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ibg/20040612/lcl_____ibg_____000.shtml