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2004年06月12日(土) 03時00分

稲垣元長官 「福祉」隠れみのに集金 老人ホームファンド販売 高配当を約束産経新聞

 元北海道・沖縄開発庁長官の稲垣実男容疑者(七六)=出資法違反容疑で逮捕=が社長を務めていた投資会社「キャピタルインベストジャパン」(東京都新宿区)による出資法違反事件で、同社が仙台市青葉区の廃業したホテルを老人ホームに改装・分譲するファンドを販売し、高配当を約束して出資を募っていたことが十一日、警視庁生活経済課の調べで分かった。ホテル買収は資金不足から全部屋の半分も進まずに頓挫(とんざ)したが、同課は同社が「元大臣」の肩書に加え福祉事業を前面に出すことで、出資金を集めようとしたとみて追及する。
 関係者によると、同社は「不動産運用キャピタルファンド・エンゼルライフあおば」のファンド名で、百十室あるワンルーム(五百万円と一千万円の二タイプ)を、一口百万円で小口分譲するとして出資を募集。出資者は部屋を老人ホームに貸す形を取り、家賃収入から所有者支払いとして年7・44%の配当が受けられると約束していた。
 ファンドの案内では、施設の充実ぶりを紹介するとともに、二十四時間の救急態勢を打ち出し「東北大学医学部付属病院が医療をサポート」などと、虚偽の医療提携もうたっていた。
 同課によると、買収先のホテル(地下一階地上八階建て、百十室)は、約四十室分の買収費用に約五千万円が投資されたのみで、改装などはされていなかったという。
 ホテルの親会社をめぐっては平成十年、営業権の譲渡を持ちかけ現金をだまし取った社長を仙台地検が詐欺容疑で逮捕。地元暴力団や債権回収の整理屋などを巻き込んで黒いうわさが絶えず、廃業したホテルの権利関係も複雑になっていた。出資者の募集にあたっては、パンフレットで稲垣容疑者のあいさつを写真入りで紹介していた。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040612-00000019-san-soci