2004年06月11日(金) 21時21分

稲垣容疑者、借金返済のため投資会社の社長に（読売新聞）

　投資会社「キャピタルインベストジャパン」（東京・新宿区）による出資法違反事件で、元北海道・沖縄開発庁長官、稲垣実男容疑者（７６）が、借金返済の目的で同社社長に就任していたことが、警視庁生活経済課の調べでわかった。

　一方、同課は１１日、出資法（預かり金の禁止）違反容疑で逮捕状の出ていた不動産会社役員、越智功容疑者（６７）を逮捕した。

　調べによると、稲垣容疑者は、同社の社長に就任する２００２年１月ごろ、知人だった越智容疑者からの借金約５０００万円を含め、計十数億円の借金を抱えていた。

　当時、越智容疑者は同社社長の西野日出夫容疑者（６５）とともに、出資金名目で金を集めることを計画しており、稲垣容疑者の肩書で、顧客を信用させる手口を思いついた。

　そこで、越智容疑者らは稲垣容疑者を社長に勧誘する際、「事業に余裕が出来たら、そこから（越智容疑者からの）借金を返せばいい」などと持ちかけ、稲垣容疑者も、「それもそうだ」などと快く応じたという。

　同社の設立資金１億円は、越智容疑者が準備。役員などには就任しなかったものの、社内では「会長」などと呼ばせていた。稲垣容疑者とは、長官を務めていた１９９６年ごろ知り合い、これまでも金銭を貸すことがあったという。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000312-yom-soci