2004年06月11日(金) 21時21分

イオンとシャープが和解　強硬措置が裏目に（共同通信）

　シャープとの取引中止問題で記者会見するイオンの久木邦彦執行役＝１１日夜、東京・丸の内の東京商工会議所 　 　液晶テレビ製造技術の特許が侵害されたとして、シャープが台湾メーカーに販売停止を求める仮処分を申請した問題をめぐり、１０日にシャープとの取引を全面的に中止すると発表した大手スーパーのイオンは１１日、シャープとの取引を再開すると発表した。
　イオンの取引全面中止という強硬措置は消費者の反発を招き、売れ筋商品の液晶テレビをめぐるメーカーと小売りの異例の対決は、わずか１日で“和解”と、あっけなく決着した。
　記者会見したイオンの久木邦彦執行役は、取引再開の理由について「シャープから、事前に説明が不足していたことについて、配慮に欠けたと謝罪があった」と説明。
　また消費者から、取引中止措置について「やり方が一方的で唐突」「他の方法があったのではないか」などの批判が約５００件寄せられたことに言及し、「イオンのお客さま、シャープ関係者に迷惑をかけたことをおわびする」と謝罪した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040611-00000273-kyodo-bus_all