2004年06月10日(木) 23時14分

事件懸賞金も損害認定、大阪暴行死服役２人に賠償命令（読売新聞）

　２００１年４月に結納のため大阪に来ていた福岡県の会社員古賀彰浩さん（当時２６歳）が大阪市内の路上で暴行され、死亡した事件で、古賀さんの両親が、服役中の加害者の男２人に計約１億２３００万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が１０日、大阪地裁であった。

　森宏司裁判長は、両親が、犯人の情報提供を募ってかけた懸賞金やチラシなど計約３７０万円も損害と認定した上で、「結婚生活への希望に満ちあふれた未来を断ち切られた無念さ、悲しみは想像も及ばない」と述べ、計約８９００万円の賠償を命じた。原告側によると、犯人捜しの費用が損害と認められたのは例がないという。

　判決で、森裁判長は「２人の暴行は悪質。両親が犯人捜しを続けていることを知りながら約１０か月間も逃走し、誠意も尽くしていない」などと指摘した。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000414-yom-soci