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2004年06月09日(水) 19時21分

架空請求相談、5倍に 「覚えない請求は無視」県が防止キャンペーン /神奈川毎日新聞

 ◇アダルトサイト利用料金、不良債権支払え
 身に覚えのないアダルトサイトの利用料金などを請求する詐欺行為「架空請求」が急増している。県と市町村の消費生活相談窓口に寄せられた相談は、昨年4月から今年1月までで約1万7000件に達し、前年同期の約5倍に増えた。県は今月から「身に覚えのない請求は無視」をスローガンに、架空請求被害防止キャンペーンを始めた。
 かながわ中央消費生活センター(横浜市神奈川区)によると、架空請求は、電子メールやはがきの請求が大半で、携帯電話の場合もある。「アダルトサイトや出会い系サイトを見た料金を払え」などの名目が8割以上。「不良債権の譲渡を受けた。払わないと自宅や会社に行き、訴訟も起こす」などの例も。
 相談者の多くは金を支払っていないが、払った例も3%程度ある。金額は「10万円から50万円」が約3割で最多。弁護士を名乗る男から「暴力団に借金をしていることを示す書類がある。暴力団と代理で交渉する」と電話があり、“弁護士”と会わないままに450万円を振り込ませられた被害者もいるという。
 一度払うと請求が続くのも特徴。「アダルトサイト利用料」2万3000円を請求された被害者は、覚えはないが、面倒を避けるため支払った。その後、「退会料」5万円、「延滞料」8万5000円まで請求された。
 県は(1)身に覚えのない請求は無視し、請求相手に連絡しない(2)アダルトサイトなどの入会ボタンを、事情が分からず間違ってクリックした場合は、民法上、入会契約は成立していないとみなされ支払い義務はなく、相手に連絡しない——などと呼びかけている。支払ってしまった人は、請求書などを持って警察に相談すべきだとアドバイスする。【高木昭午】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000001-mai-l14