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警視庁は９日、住所不定、無職越後利幸（５２）と千葉県習志野市藤崎１丁目、無職越後愛＝ちか＝（４３）の両容疑者を窃盗容疑で逮捕した、と発表した。２人は養子縁組をし、「息子」の愛容疑者は金に困ると、サウナを転々としていた「父」利幸容疑者に携帯電話のメールで「そろそろ盗みに入りましょう」と促していたという。
捜査３課の調べでは、２人は５月２３日午後、千葉市若葉区の民家に侵入、現金３万５０００円とネックレス６本など（約１６万円相当）を盗んだ疑い。同課は東京、千葉、埼玉などで約１００件の余罪があるとみている。
同課によると、愛容疑者は、携帯電話の不正転売などで「ブラックリスト」に載り、別の姓に変えて携帯電話を取得しようと、知人を通じて知り合った利幸容疑者と０２年７月に養子縁組。その後、連絡を取り合っていなかったが、約１年後、愛容疑者から「金がない」とのメールを受けた利幸容疑者が盗みを手伝わせるようになったという。
利幸容疑者は「養子縁組を頼んできた際の態度が礼儀正しいので気に入った」と話しているという。
(06/09 20:40)