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千葉県警監察官室は８日、捜査を装って虚偽の書類を旅行会社に送りつけ、個人情報を入手したとして、交通部運転免許本部試験課長の鈴木薫警視（５７）を虚偽有印公文書作成、同行使の疑いで千葉地検に書類送検した。さらに８日付で停職６カ月の懲戒処分とし、警視は依願退職した。
調べでは、鈴木警視は、知人男性が数年前に出かけた旅行の期間や場所などの情報を入手しようとして５月７日、同課の事務室で通常は事件捜査に使う「捜査関係事項照会」という書類を自分の課長印を押して作成し、都内の旅行会社に郵送した疑い。
警視は「親類の女性と知人男性との間に男女のトラブルがあることを知り、男性の行動を調べようと思った」などと説明しているという。書類には「免許試験事務に必要なため」などと理由が記されており、１１日に旅行会社から回答を受け取った。
旅行会社から１０日に同課に問い合わせがあったが、警視が不在だったため別の課員が対応し、照会がわかった。同僚から「捜査部門ではないのに、何で捜査事項照会をしているのか」と疑問の声が上がり、内部調査を始めた。
警視は「身内なので何とかしてやりたいと思った。大変なことをしたと反省している」と話しているという。(06/09 02:37)