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2004年06月09日(水) 03時06分

三菱ふそう、原因調べず放置し車両火災も隠す読売新聞

 三菱ふそうトラック・バス(本社・東京都港区)の欠陥車問題で、新たに明らかになった計93件の不具合の中に、車両火災につながった重大なケースが数件含まれていたことが、8日わかった。

 同社は国土交通省に対して「出火原因は未解明」と報告しており、欠陥隠しをしていただけでなく、事故の原因究明も怠っていた疑いが浮上した。国交省は同日、三菱ふそうに対し、新たな不具合について発表するよう指示したが、同社は「不具合の原因解明にはさらに時間が必要」などとして、この指示を拒否した。

 関係者によると、車両から出火、炎上するケースでは、燃料やエンジンオイルなどが漏れて引火することや、タイヤの過熱などが原因となることが多いが、三菱ふそうではそれぞれの事例について原因を特定しておらず、「不具合情報」に分類しながら分析を行わず放置していたという。

 現在の道路運送車両法では、自動車メーカーが国交省に報告義務を課せられているのは、原因となる欠陥が特定された場合に限定されており、重大事故が発生しただけでは、報告義務は発生しない。しかし、車両火災などの重大事故は、車両の欠陥が原因となることが大半のため、国交省では「メーカーで原因究明を行った上で、報告することが望ましい」としている。

 三菱では、5月に明らかになったクラッチ部品の欠陥でも、90年から発生した67件の事故のうち、3件は車両火災だったことが分かっている。しかし、欠陥を隠し続けていたため、事故が発生していたことについても、国交省には一切、報告していなかった。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040609-00000201-yom-soci