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2004年06月08日(火) 12時45分

<三菱自>クラッチ破損事故で河添元社長ら立件へ毎日新聞

 山口県で02年10月に起きた三菱自動車(三菱ふそうトラック・バスに03年1月分社)製大型車のクラッチ系部品の破損による死亡事故で、神奈川、山口両県警の合同捜査本部は、三菱自の河添克彦元社長(67)ら幹部6、7人を業務上過失致死容疑で立件する方針を固めた。8日に横浜地検と詰めの協議をする。

 調べなどによると、同社は96年にクラッチ系部品「クラッチハウジング」の事故について対策会議を開き、リコール(回収・無償交換)を検討。危険性を認識していたにもかかわらず、リコールをせず、引き続き「ヤミ改修」で対応することを決めた。00年にリコール隠し事件が発覚しても隠ぺいを続けていたことが分かっている。

 両県警は、欠陥の放置が重大事故につながることを知りながら、同社が必要な安全対策を怠ったため、死亡事故につながった疑いが濃厚と判断。リコール隠し事件で引責辞任した河添元社長のほか、三菱ふそう前会長の宇佐美隆被告(63)=ハブ破損事故で道路運送車両法違反(虚偽報告)罪で起訴=や品質保証部門の役員ら当時の首脳の責任を追及する。

 三菱ふそうによると、クラッチハウジングの破損は90〜03年に67件確認されている。しかし、リコール隠し事件の際にも、当時の運輸省に提示した対策が必要な項目から外し、同時にヤミ改修もやめていた。欠陥は放置され続け、02年10月、山口県内で大型車のクラッチハウジングの破損が原因とされる事故が起き、男性運転手(当時39歳)が死亡した。

 同社は今年5月、クラッチハウジングのリコール隠しを認め、国土交通省にリコールを届け出ている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040608-00001026-mai-soci