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2004年06月07日(月) 11時43分

「アイスピックも考えた」加害女児、3通りの方法を計画朝日新聞

 長崎県佐世保市の大久保小学校で、6年の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)が切られて死亡した事件で、家裁送致された同級生の女児(11)が「カッターのほかにも、アイスピックで刺すか、首を絞める方法も考えた」と話していたことが分かった。県警は女児が関心をもっていたバイオレンス小説「バトル・ロワイアル」に刃物を使う場面があり、カッターナイフを選んだ可能性があるとみている。

 県警はバイオレンス小説や映画など非日常世界に女児が関心を強め、行動に影響を与えた可能性があるとみている。ただ、ナイフなど刃物を使って学校内で同級生を殺害するタイプのバイオレンス・恐怖映画は他にもあることから、県警は幅広く情報を集めて裏付け調査を進めている。

 県警によると、女児は怜美さんを「殺そう」と決意し、1日の事件の「4日前、どうやって殺そうか3通りの方法を考えた」と話しているという。特に首を絞める方法については「手で絞めるか、ひもでやるかの2通り考えた」という。

 3通りのいずれの方法についても、女児は「身近にあるものでできるやり方を考えた」と話しているという。

 女児が熱中していたとみられる「バトル・ロワイアル」の映画には、同級生を襲う女子生徒が登場。級友に「好きなの」といった言葉をかけて油断したすきに背後から左手で頭を押さえ、右手に持った鎌で首に切りつけるシーンがある。女子生徒を演じた若手女優は、女児が自分のホームページ(HP)で「好きなタレント」として挙げていた。

 女児は5月上旬、このHPに「バトル・ロワイアル」を模した自作小説を掲載。5年生の終わりに編集された学級文集の自己紹介欄でも「好きな本」の一冊にこの作品を挙げるなどしていた。

 調べでは、女児は1日午後0時20分ごろ、4時限目が終わって給食の準備中、怜美さんを学習ルームに誘い出した。2人で部屋のカーテンを閉めた後、怜美さんをいすに座らせ、後ろから手で目隠しするかたちで右側の首筋に切りつけ、失血死させたとして児童相談所に通告され、その後家裁に送致された。

(06/07 11:40)

http://www.asahi.com/national/update/0607/016.html