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2004年06月07日(月) 00時00分

埼玉県『三菱車買わぬ』   東京新聞

 リコール隠し問題が発覚した三菱自動車と三菱ふそうトラック・バスの購入を、埼玉県が実質的に取りやめていることが七日分かった。同県は三菱重工の企業チームを母体とする、サッカー・Jリーグ「浦和レッドダイヤモンズ」の地元。両社は県の入札指定業者に登録されていないため指名停止にはならないが、販売店から三菱製の自動車購入は当面の間控えるという。

 同県出納局は、リコール隠しや国土交通省への虚偽報告が明らかになった五月七日から“処分”を検討。今月一日付で「三菱製自動車を買い続けるわけにはいかない」として、県庁内の各課に(1)三菱製の車購入は慎重にする(2)入札対象車に三菱製の自動車が入る場合は、事前に出納局へ連絡を−との内部通知を出した。

 同局の担当者は「三菱製の車以外でも支障がなく、公正な競争ができる場合は、三菱製自動車を購入しない。個別協議になるが、実質的にはよほど特殊な車でない限り三菱製自動車は購入しないことになる」と話している。

 Jリーグの浦和レッズには、同県もチームの株購入費として四百五十万円を出資するなど応援してきた。出納局は「公用車購入は公正な競争という建前上、三菱製の優遇はなかった」と説明するが、公用車千五百六十台中、二百九十四台が三菱製だという。

 東京都では公用車千四百九十一台のうち、三菱製は百八十九台。千葉県は三千五百台中、四百七十台、神奈川県は七百十八台中、四十台となっており、埼玉県での三菱車比率が最も高い。

 一方、浦和レッズの株取得に八百万円を出資し、株保有高二位のさいたま市は「販売店を必要以上に苦しめる必要はない」と購入を続ける方針。だが、同市も五月は購入を控えていたという。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040607/eve_____sya_____003.shtml