悪のニュース記事

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2004年06月06日(日) 02時07分

6月6日付・編集手帳読売新聞

 インターネット上での書き込みのことなど、断片的に、少しずつ情報が伝わってくる。だが、まだ何も分かっていないに等しい。長崎県佐世保市で起きた女子小学生の事件のことである◆児童相談所長が加害者の少女について「ごく普通の子」と語った。両親も「問題なく育った」と話しているという。「普通の子」だったとは、重大事件でしばしば耳にすることだ◆しかし、普通の子は理由が何であれ、カッターナイフで人を襲ったりはしない。少女が被害少女について話すことのすべてを真実とみることも危ない。十一年間の成育の過程を詳しく調べてこそ、「なぜ」という疑問に迫ることができる◆今度も文部科学省は「心の教育」を言っている。神戸市で起きた連続児童殺傷事件の後、中央教育審議会が「心の教育」の在り方をまとめたが、A4判で五十ページ以上もある。分量は多いが、成果が上がっているとは聞かない◆命を大切にする教育を見直すことは必要である。ネットを利用する際のモラルを教えることにも異論はないが、果たして子供たちの心を響かす指導ができるだろうか◆三度の食事をしっかり取り、思い切り運動をして汗を流し、基本的な学力をきちんと身につけていく。これができる環境を家庭や学校でいかに作っていくか。それが先決のような気もするのだ。

http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20040605ig15.htm