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2004年06月05日(土) 03時08分

三菱自 山口の事故、鑑定検査で説明せず 原因の欠陥隠す産経新聞

 山口県熊毛町(現・周南市)の県道で平成十四年十月、三菱自動車製大型トラックのクラッチ系統の欠陥により起きた運転手死亡事故で、三菱自動車(商用車部門が三菱ふそうトラック・バスに分社化)が、すでにクラッチ系統の欠陥を把握していたのに、山口県警などと一緒に行った鑑定検査で、指摘していなかったことが四日、分かった。
 死亡事故現場に立ち合いながら、事故原因とされる欠陥を隠し続けた三菱自動車の体質が改めて浮き彫りとなった。
 山口県警によると、三菱自動車は事故約十日後の鑑定検査に、県警の要請を受けて参加。山口、鹿児島両県の支社の社員や、東京本社の担当社員が派遣されていた。
 三菱自動車は当時、クラッチを格納する「クラッチハウジング」の欠陥からプロペラシャフトが脱落する可能性があることをすでに認識していたとされるが、検査では同社員らから県警側に説明はなかったという。
 さらに、三菱自動車が検査後、「事故直前、大型トラックのブレーキランプが点灯していたことが確認されており、ブレーキは作動していたはず」と県警に説明したことも新たに判明した。
 しかし、日本自動車整備振興会連合会によると、ランプはブレーキの利きとは関係なく、ブレーキペダルを踏みこむと点灯する。同連合会は「ランプがついていてもブレーキが利かないことはあり得る」としており、三菱自動車は県警に、自社に有利な説明をしたとみられる。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040605-00000020-san-soci