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2004年06月04日(金) 00時32分

名古屋場所の升席は禁煙?喫煙?相撲協会は「折衷案」読売新聞

 大相撲の升席は禁煙? それとも喫煙席? 伝統的に飲食、喫煙をしながら観戦できる本場所の升席が、たばこの煙を巡って揺れている。

 日本相撲協会は、7月4日に愛知県体育館で初日を迎える名古屋場所で、場内放送や張り紙などで喫煙マナーを呼びかける方針を決めたが、升席の灰皿はそのまま残すという。中途半端な対応に観客からは、「吸っていいのか、悪いのか」と、戸惑いの声も上がりそうだ。

 たばこを吸わない人も煙を吸ってしまう受動喫煙を嫌う観客の声や、消防管理上の問題で、最近は地方場所の施設を所有する名古屋、大阪、福岡の各自治体などから禁煙の要望が強い。飲食、喫煙の習慣にも配慮した相撲協会は「強制力のない禁煙」という“折衷案”で今年は対応するという。

 最近は屋内でのスポーツ大会はもちろん、屋外の野球場などでも観客席はすべて禁煙が主流だ。こうした流れを受け、愛知県教委は近く、相撲協会に禁煙化を正式に申し入れる。相撲界でも以前から、土俵近くのタマリ席と2階イス席は全面禁煙。古き慣習として升席だけはたばこが吸える。

 名古屋場所では、通路に喫煙所を設け、「なるべく観客席では吸わず、喫煙所でお願いします」などと館内に呼びかける。灰皿を残すことにした理由について、共催の中日新聞スポーツ事業部は「既に入場券の発売が始まっており、(愛煙家から)チケットの払い戻しの要望があった場合、対応が難しい」としている。

 名古屋場所担当部長を務める大島親方(元大関旭国)は「最近は、たばこを吸うお客さんも少なくなっている。何とか今年はこの方針で乗り切りたい」と語った上で、来年以降は全面禁煙の方向で検討を進めたいと話している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000214-yom-spo