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2004年06月04日(金) 17時48分

予防接種、5倍量を注射 児童20人に腕のはれ 岐阜朝日新聞

 岐阜県郡上市大和町の市立大和南小学校で、5月27日に行われた2種混合ワクチンの予防接種で、学校医が6年生の児童33人に、適正量の5倍の量のワクチンを注射していたことがわかった。補助していた市健康福祉センター職員によるワクチンの計量ミスが原因で、約20人の児童が腕のはれを訴え、37度余りの熱を出した生徒も1人いたという。

 予防接種を行った市健康福祉センター「やまつつじ」の健康福祉課によると、ワクチンはジフテリアと破傷風を予防する「沈降ジフテリア破傷風混合トキソイド」。国の予防接種実施規則では、0.1ミリリットルが適正量とされる。接種を補助した同課職員が計量を誤り、0.5ミリリットルのワクチンを注射器に入れ、校医も気づかなかった。接種日の夜、同課職員がワクチンの在庫を整理していて、ミスに気がついたという。

 接種の翌日、同課が県中濃地域保健所郡上センターに報告。児童33人全員の自宅を職員が訪問し、接種ミスについて説明したという。

 同課は、ワクチンを多量に打った場合、はれなどの局部反応が大きめに出ることはあるが、生命の危険や後遺症の恐れはないとしている。

 しかし、予防接種を受けた6年生の児童の母親は「ひじが二つあるように見えるほどはれている子もいた。副作用がないとは言い切れず、不安だ」と話す。

 同小学校の瀬川五百子校長は「子どもたちを動揺させないようにしている。保護者に心配をかけてしまった。健康福祉センターは、今後気をつけてほしい」と話している。

(06/04 17:48)

http://www.asahi.com/national/update/0604/017.html