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2004年06月03日(木) 15時06分

<小6同級生殺害>事件前夜のTVドラマで実行決意毎日新聞

 長崎県佐世保市の市立大久保小学校(出崎睿子(えいこ)校長、児童数187人)の6年生、御手洗怜美(さとみ)さん(12)が殺害された事件で、家裁送致された同級生の女児(11)が、県警の調べに「テレビのドラマを見て(殺害を)やろうと思った」と供述していることが分かった。事件前日の5月31日に放映されたミステリードラマで、カッターナイフで人を殺害する場面があったという。女児は4日前にも殺害を実行しようとしたと話しており、このドラマが実際にカッターを使った事件の引き金になった可能性もあるとみて慎重に裏付け捜査を進めている。

 このドラマは事件前日の5月31日午後9時からTBS系列で放送された「月曜ミステリー劇場『ホステス探偵 危機一髪(6)』」。女優の水野真紀さんらが演じる東京・銀座の高級クラブホステス3人組が事件を解決する2時間もののシリーズ。この回は、反対運動が起きているマンションの建設を進める不動産会社の社長と愛人が次々と殺され、3人組のうち1人の夫が関与を疑われるというストーリー。

 計5人の被害者が路上で襲われ、回想シーンも含めて計8回カッターナイフで切りつけられる場面が放映された。

 女児は県警の調べに「このドラマを見た。こんなふうにしようと思った」などと供述したという。

 また女児は、1日午後、現場の学習ルームで怜美さんを椅子に座らせてカッターで首を切りつけた際、背後から怜美さんの顔面を手で覆っていたことも分かった。女児は事件の4日前にも殺害を計画していたが「カッター以外の殺害方法も考えていた」とも供述しているという。

 動機については「インターネットの掲示板に(怜美さんに)嫌なことを何度か書き込まれ、腹が立った」などと話している。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00001078-mai-soci