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2004年06月03日(木) 01時01分

パジェロなど16万台リコール=主力車種の大半、パトカーも−三菱自時事通信

 三菱自動車は2日、主力4輪駆動車の「パジェロ」や乗用車「ギャラン」「ランサー」など17車種計26件の部品に欠陥があったとして、1992年から97年までに生産した約16万3000台のリコール(回収・無償修理)を順次、国土交通省に届け出ると発表した。2000年のクレーム隠し事件が摘発された時点で、同社はこれらの不正を公表しておらず、今回の社内調査で判明したとしている。
 岡崎洋一郎会長兼社長は会見で「リコール隠しは法規違反で、すべての届け出が終わった段階で厳正な社内処分をしたい」と語った。欠陥は主力車種のほぼすべてに及んでおり、費用は約25億円が予想されている。
 会見によると、同社は93年以降、定期点検などを利用し乗用車の欠陥部品をひそかに改修するよう販売会社に指示。今回の調査でこのヤミ改修が92件判明したが、このうちリコールに該当する案件が30件に上った。しかし、同社はこのうち26件を隠ぺいしリコールを回避していた。警察がパトカーとして使用している「シグマ」計1040台の欠陥も隠していた。
 同社によると、欠陥の項目はエンジン、燃料タンク、プロペラシャフト、バッテリーなどの各種の部品に及んでいる。過去3年間のクレーム情報を調べたところ、欠陥による事故は起きていないという。 (時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040603-00000589-jij-soci