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2004年06月02日(水) 03時13分

小6女児、校内で同級女児に首切られ死亡…佐世保読売新聞

小6女児が切られて死亡した佐世保市立大久保小学校=読売ヘリから    1日午後、長崎県佐世保市東大久保町、市立大久保小(出崎睿子=えいこ=校長、187人)で、同市天満町、毎日新聞佐世保支局長、御手洗(みたらい)恭二さん(45)の長女で同小6年、怜美(さとみ)さん(12)が、同級生の女児(11)にカッターナイフで首を切りつけられ、死亡した。

 県警佐世保署が女児から事情を聞いたところ、切り付けた事実を認めたため、同署は女児を補導し、非行事実を県佐世保児童相談所に通告した。女児は「態度が生意気だと言って呼び出した。ごめんね、ごめんね」と謝罪の言葉を繰り返し、涙ぐんでいるという。引き続き動機について調べている。

 同日午後0時45分ごろ、同校から「女児がけがをし、出血がひどい」と119番があり、市消防局の救急隊が駆けつけたが、怜美さんは同2時20分、死亡が確認された。

 同署の調べでは、女児は午後0時20分ごろ、校舎3階の学習ルームで、怜美さんの首をカッターナイフで切りつけたという。

 長崎大医学部で司法解剖した結果、怜美さんは右頸部(けいぶ)を切られたことによる失血死と判明。吉野多実男・県警捜査1課長は「頸動脈が切られている点、凶器の種類、現場の状況などを総合的に判断して、殺人事件とみている」と話した。通告を受けた児童相談所は、同署に女児の一時保護を委託した。

 県教委や市教委などによると、同校では午後零時15分から給食の準備が始まった。同35分、3階の6年生の教室で配ぜんが終わった際、担任教諭が怜美さんと女児がいないことに気付いた。直後にカッターナイフを持った女児が血まみれで教室に戻り、「私の血じゃない」などと話したため、教諭がカッターナイフを取り上げた。その後、調べたところ、学習ルームで怜美さんがうつぶせで倒れていた。

 怜美さんは父親の転勤で2002年4月、長崎市から同校に転校してきた。同級生の母親によると、怜美さんは積極的で明るい子だったといい、また近所の人の話によると、女児も教育熱心な家庭に育ち、優秀な子として評判だった。2人は同じバスケットボール部に所属していた。5月30日に運動会があったばかりで、2人に変わった様子はなかったという。

 市教委によると、学習ルームは約60平方メートル。少人数の習熟度別授業などを目的に設置されたが、実際の利用法は各学校に任せており、大久保小では教材の保管場所に使用、児童の出入りを制限していた。

 同校は午後1時20分、1—5年生を集団下校させ、6年生は午後6時ごろまで学校に残り、同署から事情聴取を受けた。同校は2日朝、緊急の全校朝会を開き、事件を説明することにしている。

 鶴崎耕一・市教育長は「怜美さんと女児の仲が悪かったとか、2人に問題があったとは聞いていない」と話している。

 同校は市中心部の高台の住宅地にある。各学年1学級と養護学級の計7クラスで、6年生は男子18人、女子20人の計38人。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000007-yom-soci