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2004年06月02日(水) 20時22分

小学生に広がる「チャット」 ルール教える学校も朝日新聞

 インターネットを使った子どもたちのコミュニケーションが、長崎県佐世保市で起きた事件の引き金になった可能性が浮上した。小学生の間でもホームページづくりや電子メールのやりとり、「チャット」と呼ばれる、文字での会話が広がっている。半面、詐欺などの事件やトラブルに巻き込まれるケースも増えており、子どもたちにマナーやルールを教える動きも活発になっている。

 文部科学省が昨年3月現在でまとめた調査では、ほぼ100%の公立校がインターネットを利用している。小学校では児童12.6人に1台の割合で、パソコンが置かれているという。

 インターネット内を検索すると、小学生向けのホームページ作製ソフトの宣伝や、小学生専用の「チャットルーム」などが多数見つかる。家庭でも常時インターネットを利用できる環境が広がるなか、小学生も普通にインターネットに接するようになった。

 東京都北区の、ある区立小学校では、10年以上前から、パソコンを授業に取り入れている。各教室など全校で40台以上のパソコンがある。

 このため、同校ではインターネットを使う場合のマナー教育にも力を入れている。教頭は「ネット上で中傷しないことや、個人情報を流さないことなどを書いた注意事項を教室内の壁に掲示して徹底している」と話す。

 NEC(東京都港区)では、社員ボランティアが5年前から、小学生の親子などを対象にインターネットの講習会を各地で開いている。詐欺などのネット犯罪から身を守る方法や、マナーに力を入れており、総合学習の一環で小学校側やPTAから開催要請も多いという。

 財団法人インターネット協会も、子ども向けに作った「ルール&マナー集」をホームページに掲載している。

 この中で、「文字を使うときは、声や表情が伝わらないので、話したい内容が正しく伝わるように十分に注意しなければなりません。じょうだんで書いたつもりの一言で、友だちがおこってしまうこともあるのです」などと注意を呼びかけている。

 ネット上のトラブルの相談を受けている同協会事務局の大久保貴世さんは「チャットや掲示板では、悪口がエスカレートしてしまい、人間関係を壊す人が増えている。とくに子どもの場合は、中傷の言葉にすぐに反発してしまう傾向があり、注意が必要」という。

(06/02 20:20)

http://www.asahi.com/national/update/0602/027.html