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2004年06月02日(水) 14時47分

「ネット書き込みに立腹」 佐世保・小6同級生殺害 加害女児殺意認める西日本新聞

 長崎県佐世保市の市立大久保小学校で起きた同小六年、御手洗怜美(さとみ)さん(12)殺害事件で、加害者の同級生女児(11)が同県警の調べに対し、「被害女児によるインターネットのホームページへの書き込みに腹が立って呼び出した。殺すつもりはあった」という趣旨の話をしていることが二日、分かった。県警は、女児からトラブルの詳しい内容を聴くとともに、加害女児のパソコンで二人のやりとりの内容を調べ、殺害に至った動機の解明を急いでいる。

 佐世保市教委によると、大久保小は他校と同様にパソコン教育を推進。特に加害女児と御手洗さんを含む三人は詳しく、自宅のパソコンを使って長期間にわたってインターネットでチャット(おしゃべり)のやりとりをしていた。五年のときはともに同小のミニバスケットボール部に所属し、交換日記もするほど仲がよかったという。

 県警は同日朝から女児の事情聴取を再開。一日は「ごめんなさい、ごめんなさい」と涙ぐみながら繰り返していたが、二日朝は興奮した様子はなく、出された幕の内弁当のご飯を半分ほど食べたという。また、捜査員が同日午前、佐世保市内の女児の自宅を訪れ、保護者から事情を聴くなどしている。

 県警は、口論などはなくいきなり頚(けい)動脈を切り付けて致命傷を負わせていることなどから、殺人事件とみている。チャットのトラブルが事件につながったとの見方を強めており、加害女児の通信記録などを分析して、殺害に至った状況などを報告書にまとめ、佐世保児童相談所に提出する。

 一方、県警から非行事実の通告を受けた同児童相談所は、同日午前、加害女児の処遇を決める会議を開催。佐世保署内で相談所職員が女児や家族らと行った面談内容を確認した。そのうえで二日午後、加害女児を長崎家庭裁判所佐世保支部に送致した。

 家裁は加害女児と面談し、性格や生活環境などを調査。女児の更生方法を探るため、少年鑑別所に収容する「観護措置」(最長四週間)を取り、家庭環境や心理状態などを詳しく調べたうえで少年審判を開始するかどうかを判断するとみられる。

 また、大久保小は二日午前、保護者と児童を集めて事件の概要などを説明する緊急集会を開催した。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040602-00000075-nnp-kyu