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朝日新聞社や関連会社の社員を装い、「人名録に名前を載せるから掲載料を払ってほしい」などと言って現金を要求する電話が、首都圏の大学名誉教授宅に相次いでかかっていることが分かった。朝日新聞社は関連会社も含めて、こうした勧誘は一切しておらず、悪質な詐欺行為とみられる。
２日昼すぎ、東京都大田区の立正大学名誉教授の男性（７０）宅に、男から電話があった。男は「朝日の○○です」と言って、「あなたの名前を人名録に掲載する。３０万円を支払ってほしい」と要求した。男性が「朝日新聞がそんな要求をするはずがない」と断ると、電話を切ったという。
首都圏在住の大学名誉教授の男性宅には５月下旬、朝日新聞社の関連会社の社員を名乗る男から電話があった。男は「朝日新聞の人名録にあなたの名前が入っている」「今まではただで掲載していたが、今年からお金をいただいている」などと告げ、掲載料名目で２０万円を支払うよう求めた。男性が断ると、今度は削除料として１５万円を要求したという。
いずれの電話も男の対応は穏やかで、落ち着いた口調だったという。
(06/02 20:56)