2004年06月01日(火) 09時40分

リコール制度の充実を明記　交通安全白書（共同通信）

　細田博之官房長官は１日午前の閣議に２００３年度の「交通安全白書」を報告、了承された。
　三菱ふそうトラック・バスのリコール（無料の回収・修理）問題で注目された「リコール制度」に関して、０３年度の届け出件数が２０４件（うち国産車１２３件、輸入車８１件）、対象自動車は４４１万６４７１台に上ったことを報告。０４年度の施策として「ホットラインなどを活用、ユーザーからの不具合情報の収集、分析に努め、制度の充実強化を図る」ことを挙げた。
　昨年１年間の交通事故死者数が７７０２人と１９５７年以来、４６年ぶりに７０００人台まで減少した要因については、シートベルトの着用率向上や救命救急態勢の整備を列挙。また「０２年６月施行の改正道路交通法が飲酒運転への罰則を強化したことが寄与している」とも指摘した。
　死者の内訳は、６５歳以上の高齢者が１１年連続最多の３１０９人で、全体の４０・４％となり初めて４割を突破。次いで１６−２４歳の若者が１０３９人と続き、この２つの年齢層で全体の５３・９％を占めた。
　過去最悪となった負傷者数（１１８万１４３１人）も、前年比で高齢者が５２７７人増となっており、「高齢者の交通安全対策を一層充実させることが必要だ」としている。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040601-00000042-kyodo-pol