2004年06月01日(火) 00時00分

原油高が夏休み直撃　 国際線運賃５％値上げ （東京新聞）

　原油価格の高騰に伴う燃料費の上昇を受け、世界の主要航空会社が七月搭乗分から国際航空運賃を平均５％値上げすることになった。国土交通省の風岡典之事務次官が三十一日、スイスのジュネーブで二十八日に開かれた国際航空運送協会（ＩＡＴＡ）の部会で、加盟社が合意したことを明らかにした。

　ＩＡＴＡに加盟する日本航空システム（ＪＡＬ）や全日本空輸（ＡＮＡ）も近く、日本を含めた各国政府に値上げを申請する見通し。国際線の一斉値上げは、イラク戦争後の昨年春に３％引き上げて以来になる。夏休みの旅行シーズンを控え、団体旅行などへの影響は必至だ。

　値上げが認められた場合、販売済みの航空券については、搭乗時に空港カウンターなどで追加料金を支払う必要がある。

　ＩＡＴＡは「燃料価格は一年前に比べて５５％も上がっており、航空会社の経営を圧迫している」と、運賃の値上げに理解を求めている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040601/mng_____kei_____005.shtml