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2004年05月27日(木) 16時55分

地上デジタル放送でネット上情報出前 地図や渋滞情報朝日新聞

 テレビの旅番組を見ている視聴者が、画面で紹介されている場所や店までの地図を画面上に映し出し、経路や渋滞情報を確認できるサービスが28日、名古屋テレビ放送(本社・名古屋市、メ〜テレ)の地上デジタル放送で行われる。ブロードバンド(高速・大容量通信)接続機能を利用、テレビの放送内容に直結し、刻々と変わる情報を画面に呼び出せるという、地上デジタル独特のサービスだ。ブロードバンド接続機能を活用したサービスは、NHKなどにも広がっている。

 デジタル放送で使われるコンピューター言語はインターネットのホームページでは使われていない。これが、放送でインターネット上の情報を利用するうえで壁になっていた。メ〜テレは提携企業と共同でインターネットの言語をテレビ画面用に自動的に変換するシステムを開発した。

 今回、地図情報自体は別のデータベース会社から提供を受ける。この技術によって、放送局が持っていない情報をテレビに送ることが容易になり、ブロードバンド接続機能の活用に弾みがつきそうだ。

 初めて導入される番組は、視聴者から寄せられる情報をもとにタレントが旅をするもので、28日午前3時38分から30分間の放送予定だ。

 視聴者がリモコンのデータ放送ボタンを押すと、放送中の映像画面が縮小し、映像以外の画面にデータ放送画面が現れ、番組で紹介している旅先リストが表示される。見たい旅先を選ぶと、地図が表示され、最寄り駅から目的地点までの経路が示される。渋滞情報や飲食店、観光地に関する情報も見ることができるようにする。

 情報画面には、幾何学的模様で情報を表す2次元コードが添付され、読みとれる機能を持つカメラ付き携帯電話に取り込むと、携帯電話でその情報にアクセスできる。

 メ〜テレの福嶋更一郎編成部長は「視聴者はほしい情報をパソコンなどで調べ直すことなく、テレビ画面から簡単に入手し、携帯電話に取り込めばメモも要らない。アナログテレビではできなかったサービスで、今後、さまざまな利用が可能になるだろう」と語る。

 NHKも「冬のソナタ」などの人気番組の出演者の写真や子ども用教育ゲーム、番組紹介などをデータ放送画面からブロードバンド経由で提供するサービスを4月から始めた。10月からは、現在見られない他地域の地方ニュースを文字情報で見せたり、「きょうの料理」のレシピを提供したりする予定だ。

 〈地上デジタル放送〉 昨年12月から関東、中京、近畿地区で始まった。放送地域は順次拡大、総務省の計画では2011年までに全国に普及する予定。その時点で現行のアナログ放送は停止される。ハイビジョン、データ放送、双方向機能、携帯電話などへの放送が特徴。受信機(BS、CS共用)には、ADSLなどのブロードバンドとの接続機能を持つ機種が多い。(05/27 16:15)

http://www.asahi.com/culture/update/0527/003.html