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2004年05月25日(火) 12時12分

報償費、「キャリアの毎月の交際費に」 道警元幹部証言朝日新聞

 北海道警で捜査用報償費を「裏金」にして交際費などに流用していたと証言している原田宏二・元警視長は25日、80年代後半、道警に出向していた警察庁のキャリア官僚に、報償費から毎月一定額を交際費として渡していたことを明らかにした。仙台地裁(信濃孝一裁判長)で開かれた宮城県警の報償費返還を求めた訴訟の口頭弁論で証言した。

 原田氏は、80年代後半に道警本部の総務課長や警務課長などを務めた当時の話として「上司は警察庁から出向してくるキャリア。私が直接、交際費の名目で毎月一定の金額を渡していた方もいる」と陳述。「異動者への餞別(せんべつ)や内外との接待などを通して、キャリアの方々は裏金の存在を熟知していたと思われる」とし、「金を突き返されたり(出どころを)聞かれたりしたことはない」と話した。

 さらに原田氏は「裏金づくりは地元だけでできることではない。警察の上から下まで染み渡った裏のシステムとして長年続けられていたものだ」と指摘した。

 この日の訴訟は、仙台市民オンブズマンが宮城県警の元会計課長に対し、00年度に県警本部で使われた報償費1950万円を返還するよう求めたもの。原告は「全国的な警察組織の裏金づくり」を立証する狙いで原田氏の証人採用を申請し、認められていた。(05/25 12:12)

http://www.asahi.com/national/update/0525/013.html