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2004年05月20日(木) 19時50分

警察官名乗る事故示談金詐欺、5カ月で被害41件−−総額7800万円 /静岡毎日新聞

 ◇主婦が「標的」に−−県警「必ず本人に確認して」
 電話で警察官を名乗り交通事故の示談金と称して現金をだまし取る詐欺事件が県内で多発し、最初に確認された昨年12月から約5カ月間に被害は41件(19日現在)、総額約7800万円に達していることが分かった。被害者は若い主婦が多いといい、県警生活安全部は「警察が示談の仲介をすることは絶対にない。現金を振り込む前に、必ず本人に事故があったか確認して」と呼びかけている。【古関俊樹】
 「富士宮署の道路交通課の者です」。13日午後1時ごろ、富士宮市の主婦(36)に男の声で電話がかかってきた。
 「ご主人が交通事故を起こし、相手の女性がけがをしました。示談にするなら私たちが間に入ってまとめることができます。東京の銀行口座に499万円を振り込んでください」。驚いた主婦は気が動転し、約1時間半後、指定された口座に現金を振り込んだ。その後夫と連絡を取ってだまされたことに気づいた時には現金がすべて引き出されていた。主婦は調べに「突然のことで動揺した」と語っている。
 県警捜査2課によると、警察官を名乗る人物による同種の事件は昨年12月に沼津市の主婦が180万円を取られて以降、警察に届け出があったものが41件(未遂2件を含む)で総額約7800万円。1人あたりの被害額は50万円以上と高額で、最高で約1000万円をだまし取られた人もいる。被害者は9割が女性で、働き盛りの夫を持つ40代の主婦が多い。
 中には、弁護士役が登場したり、夫が電話口で泣きじゃくるなど凝ったケースもある。振込先として指定する口座には共通性がなく、一時多発した「おれおれ詐欺」の変化形という見方もある。
 最近では県西部を中心に被害が相次いでおり11日に新居町で220万円、14日に浜北市で998万円、17日に伊東市で260万円がだまし取られた。県警は指定された口座の契約経緯などを分析し、捜査を進めている。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040520-00000001-mai-l22