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2004年05月18日(火) 15時21分

東京ゼネラル、不明顧客資産は70億円 ホテルに投資朝日新聞

 商品先物取引大手「東京ゼネラル」(福岡市)が顧客から預かった資産を米国ハワイ州の高級ホテルへの投資に流用していたことが関係者の話でわかった。行方不明になった顧客資産は約70億円にのぼっていることも判明。海外投資などで生まれた損失を隠すため、顧客資産を水増しして監督官庁にうその報告をしていたとみられ、東京地検特捜部が使途先の解明を進めている。

 商品取引所法は、顧客からの預かり金の一部を金融機関などに分離保管することを義務づけているが、東京ゼネラル社長の飯田克己容疑者(65)は分離保管せずに海外投資に流用。流用による損失の発覚などを防ぐため01〜03年、残高証明書を偽造して100億円前後を水増ししていた。現時点で行方が分かっていない顧客資産は約70億円という。

 一連の資産流用は飯田社長の指示だったという。ハワイのホテルへの投資は10年以上前から始まっており、これらの投資の失敗が東京ゼネラルの経営悪化につながったとされる。

 ハワイで投資したのは、主に二つのホテル会社。ハワイ州商務局の登記によると、ホテル会社「コナ・ビレッジ・アソシエイツ」は89年8月、飯田社長の関連会社「TTケアアウ」と、日本のレストランチェーン創業者の個人会社「タク・ハワイ」の共同出資でハワイ島に設立された。

 レストランチェーンの創業者によると、コナ・ビレッジは、130前後のバンガロー形式の宿泊施設からなるホテル。運営は軌道に乗らず、数年前、損失を出して撤退し、飯田社長に後を託した。

 もう一つの不動産会社「カハラ・ロイヤル・コーポレーション」は93年3月、オアフ島ホノルル市で設立され、飯田社長が同社の社長に就任。同社が運営する会社が、ハワイで最高級のホテル「カハラ・マンダリン・オリエンタル」を所有している。

 東京ゼネラルの経営は破綻(はたん)しており、債権者たちは、ホテル売却で得られた資金を弁済に回すよう迫っているという。(05/18 15:21)

http://www.asahi.com/national/update/0518/024.html