越谷の薬局で人形２体強盗ネットオークションで高値売買（東京新聞）

2004年05月15日(土) 00時00分

　十四日午前十時十五分ごろ、越谷市蒲生旭町の薬局「新生堂」に男が押し入り、経営者男性（７１）の顔などに催涙スプレーをかけた。男性が転んだすきに、男はカウンター内の薬品棚の上にあった製薬会社の宣伝用の人形二体を奪って逃げた。男性にけがはなく、越谷署は強盗事件として調べている。

　調べでは、奪われた人形は佐藤製薬の「カゼラ」（高さ約十センチ）とエーザイの「トラベルミン坊や」（同約四十センチ）。両製薬会社によると、カゼラは一九六九年に風邪薬のテレビコマーシャルに登場。トラベルミン坊やは乗り物酔い防止薬のキャラクターで五九年に誕生した。

　人形は非売品で全国の薬局に配られた。インターネットのオークションサイトで、カゼラは八万円、トラベルミン坊やは三万円で出品されているケースがある。男は三十歳ぐらいの身長一メートル六〇程度のやせ形で、グレーの長袖シャツに黒っぽいズボン姿。

悪のニュース記事