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2004年05月15日(土) 00時01分

未納・未加入問題で社会保険庁が「情報管理」に危機感朝日新聞

 次々と明らかになる政治家の未納・未加入問題。年金の徴収を担当し、個人情報の管理をしている社会保険庁は、ピリピリしている。内部から漏れているのではないか、と疑われているからだ。社保庁の職員の表情には、疲労の色が濃くなっている。

 社保庁が、神経をとがらせているのは、政治家の未納などの個人情報が内部から漏洩(ろうえい)しているのではないか、と思わせるケースが相次いで起きているからだ。

 「個人情報である保険料納付記録が、週刊誌に本人の承諾なく載っているのは問題だ」。飯島勲・首相秘書官は14日の記者会見の冒頭、怒りをあらわにした。

 年金の加入歴は、すべて東京にある社会保険業務センターのデータベースに蓄積されている。

 312の社会保険事務所、都道府県ごとに計47ある社会保険事務局、71カ所の年金相談センター。こうした拠点には、複数の「窓口装置」と呼ばれる端末があり、加入者の加入歴がオンラインで閲覧できる。この端末を操作するには専用の磁気カードが必要だ。

 詳しい年金相談や、年金の受給額の正確な算定には、個人の加入歴をすべて調べる必要がある。年金相談をしている市町村の窓口職員からの電話での問い合わせに応じることもある。

 情報漏れを防ごうとアクセスを厳しく制限すれば、年金行政はマヒしてしまう恐れもある。社保庁の幹部は「本人以外にデータを見せることはあり得ない」と、情報管理の徹底を改めて強調している。(05/15 00:01)

http://www.asahi.com/national/update/0515/001.html