2004年05月13日(木) 20時02分

個人情報取り扱い「不安」　行政機関７割、民間事業者９割−−大阪市調査　／大阪（毎日新聞）

　◇行政機関の７割「漏えいしているかも…」
　◇民間事業者の９割「目的超えて利用されているかも…」
　◇電子政府に８割が否定的
　個人情報の取り扱いをめぐって、行政機関には約７割、民間事業者には約９割の人が不安を感じていることが１２日、大阪市のアンケートで明らかになった。
　アンケートは今年１〜２月、市政モニター６００人を対象に実施。９２％にあたる５５２人から回答があった。
　行政機関への不安のうち、最も多かったのは「個人情報が漏えいしているのではないか」（４５・７％）だった。民間に対しては「本人の知らないうちに目的を超えて利用されているのではないか」（４２・２％）が最も多かった。
　一方、住民基本台帳ネットワークシステム（住基ネット）など国が進める「電子政府・自治体」構想については、５９・２％が「利便性が向上するが、個人情報の保護が心配」と回答。「必要性を感じないので現状のままでよい」（１１・４％）▽「個人情報の保護が心配なので現状のままでよい」（１３・８％）と合わせ、８割以上の人が否定的な考えを示した。
　市は「個人情報やその取り扱いへの関心の高まりを実感しており、個人情報保護制度の一層の充実を図る必要がある」としている。【中川博史】（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040513-00000001-mai-l27