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2004年05月13日(木) 07時01分

摩耗0.1ミリで破断=「基準値」以下7件隠す−数値改ざんし報告・三菱自時事通信

 三菱自動車の欠陥をめぐる虚偽報告事件で、同社がハブの破損を防げるとして定めたハブの基準摩耗量である0.8ミリを大きく下回り、わずか0.1ミリの摩耗しかないのに破断しタイヤが脱落したケースがあったことが13日、神奈川県警の調べで分かった。基準とされた「0.8ミリ」自体、何の技術的根拠もなく定められた。同社は、摩耗量が0.8ミリ以上のものは国交省に提出した資料に数値を記入していたが、0.8ミリ未満は数値を改ざんして報告。県警は、数値がハブの欠陥を示していたにもかかわらず、幹部らがこれを認識しつつ隠ぺいしたとみて調べている。
 調べによると、基準値未満でのハブ破損は1994年から2001年の間に7件発生し、6件でタイヤが脱落。このうち摩耗量が最小だったのは94年6月21日に三重県でトラックの右前輪が脱落した事故の0.1ミリだった。このほかに0.31〜0.75ミリで破損したものがあった。
 三菱ふそう前会長の宇佐美隆容疑者(63)らは、02年1月に横浜市で起きた母子死傷事故を受け、直後から「マルT(Tはトラックの意味)対策本部会議」を開催。会議はリコール回避が主眼で、横浜事故の摩耗量が0.9ミリだったことから「(基準は)0.8ミリで行こう」と決められた。 (時事通信)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040513-00000244-jij-soci