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2004年05月12日(水) 02時13分

偽装表示防いで「ブランド」守れ 干しシイタケ 数量管理西日本新聞

 干しシイタケの全国一の生産地・大分県は十一日、干しシイタケの相次ぐ偽装表示事件で揺らぐ「ブランド」の信頼回復を目指し、二〇〇五年度から県内の生産者や製造・卸業者の仕入れ・出荷の数量を一元管理する「トレーサビリティー(追跡可能性)システム」を導入することを明らかにした。

 計画では、同県椎茸(シイタケ)農協などに情報管理コンピューターを設置。県内のシイタケ農家約四千六百戸が、県内の八市場に出荷した際、生産者名や産地、採取時期など基礎データを管理コンピューターに入力。パック詰めなど包装する製造・卸業者(パッカー)も、市場からの仕入れと小売りの販売数量を同じコンピューターに入力する。

 こうして、県産品の「生産—仕入れ—小売り」の数量を一元管理することで、パッカーが中国産など輸入品を県産と偽って表示・販売した場合、記録に残っている県産品の物流量と食い違いが生じるため、偽装表示が判明する。

 同県の干しシイタケの〇二年度の生産量は全国一で、市場シェアは30%超。しかし、安価な中国産を県産品として偽装販売することで差益を得る偽装表示事件が昨年から四件発覚。同県農林水産部は「消費者の信頼を回復するには徹底した自浄努力しかない」としている。(西日本新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040512-00000015-nnp-kyu