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2004年05月11日(火) 15時04分

<牛肉偽装>府食同ルートの99パーセントはハンナン関連毎日新聞

 BSE(牛海綿状脳症)対策を巡る牛肉偽装事件で、大手食肉販売「ハンナン」グループを統括する浅田満容疑者(65)=補助金適正化法違反容疑で再逮捕=が会長を務める大阪府同和食肉事業協同組合連合会(府同食)を通じて買い上げ申請された肉1145トンの99.8%が、グループ企業や浅田容疑者が影響力を持つ団体名義だったことが分かった。大阪府食肉事業協同組合連合会(府肉連)でも9割近くを占め、浅田容疑者側が偽装肉を含めて肉を買い集め、助成金を不正受給しようと制度を私物化した実態が浮き彫りになった。

 両団体が昨年9月に内容を訂正した買い上げ申請業者名リストによると、府同食を通じた申請は8業者・団体で計1145トン。グループの休眠会社「大阪ミートパッカー」が667トンと約6割を占め、浅田容疑者の親族がかつて代表理事をしていた「羽曳野市食肉事業協同組合」(羽肉協)が218トンなど、浅田容疑者と直接関係ない2団体を除く6業者・団体で計1143トンと99.8%に達した。大阪ミートパッカーは18業者、羽肉協は7業者から買い集めた肉もそれぞれ申請していた。

 一方、府肉連は10業者名義で計573トン。羽肉協は10業者から買い取った肉を含む約221トン、大阪ミートパッカーは8業者から買い取った肉を含む約287トンを申請し、両者で89%を占めた。

 大阪ミートパッカーと羽肉協は、業者から安く牛肉を買って国に買い上げ申請して利ざやを稼いだとみられ、販売した業者は「肉が売れず、買い取ってもらい助かったが、国に買い上げ申請することは知らなかった。助成金の方が高額だった」と証言する。

 府肉連と府同食には総額33億3000万円の助成金が支払われたが、大半はハンナングループに流れたことになる。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040511-00001071-mai-soci