2004年05月11日(火) 00時00分

県水道局職員が個人情報紛失 市川市内９０世帯分 （東京新聞）

　県水道局は十日、市川水道事務所葛南支所の職員が、市川市内のマンション九十世帯分の水道料金納付情報の写しなどを紛失したと発表した。車の屋根にファイルを置き忘れたまま走行した不注意が原因という。写しには、名前、住所、電話番号のほか料金の納付状況などの個人情報が記入され、業務に必要ない個人情報を持ち歩いていた可能性もある。

　同局によると、紛失したのは七日。同支所の支所長（５６）ら職員四人が同市行徳地区のマンションで水道メーター交換の打ち合わせをした後、同支所調停課の男性職員（５８）がライトバンに乗り込む際、納付情報などをＡ４の用紙に印刷してとじた紙製ファイル一冊を屋根に置き忘れた。そのまま約十分走行し、事務所に着いて気付いたが、ファイルはなくなっていた。

　同支所は同日、行徳署に届け出るとともに、十日までに九十世帯中五十九世帯に謝罪したという。

　同局給水課の勝呂菊臣課長は「メーター交換の打ち合わせに、納付情報の写しを持っていく必要はなかったかもしれない」と話した。

　同局では昨年九月、集金中の男性職員が千葉市内で名前や水道料金などが記入された領収証七枚を紛失、厳重注意を受けている。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/cba/20040511/lcl_____cba_____003.shtml