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2004年05月10日(月) 00時13分

芋焼酎「森伊蔵」の偽物を10倍の値段でネット販売朝日新聞

 愛飲家の間で人気を呼び、「幻の焼酎」といわれる芋焼酎「森伊蔵」の偽物をインターネットで売ったとして、大阪地検特捜部は9日、大阪府八尾市の飲食店経営丸野義徳容疑者(48)ら3人を詐欺と商標法違反容疑などで逮捕、関係先約10カ所を捜索した。本物の通常価格の10倍に当たる2万5000円前後で全国に販売し、少なくとも400本近くを売りさばいたとみられる。特捜部は大規模な偽造グループが背後にあるとみて、全容解明を目指す。

 ほかに逮捕されたのは、鹿児島県姶良町、無職郡山猛(47)、福岡県筑紫野市、職業不詳蕨野彰(45)の両容疑者。

 調べによると、丸野容疑者らは03年11月、パソコンのスキャナーとプリンターを使って偽造したと見られる「森伊蔵」のラベルを他社の芋焼酎の瓶に張り、インターネットのオークションに「幻の本格焼酎森伊蔵3本セット」として出品。落札者から商品代として8万6000円を指定口座に振り込ませてだまし取るなどした疑い。3人は同年10月ごろから偽物の販売を繰り返していたという。

 偽物には本物と同様、ふたを封印する金属製のカバーまでつけてあった。専門業者に依頼して作ったとみられ、本物にあるはずの刻印がなかった以外はそっくりだったという。

 森伊蔵の蔵元は1885年創業の老舗(しにせ)、森伊蔵酒造(鹿児島県垂水市)。昔ながらのかめつぼを使った仕込み方法で生産され、人気を集めている。

 昨年末にインターネットで品物を落札した東京都内の男性が、ラベルの色合いが違うことに気づき、森伊蔵酒造に鑑定を依頼。今年3月、同社が特捜部に告訴していた。(05/09 23:12)

http://www.asahi.com/national/update/0509/018.html