2004年05月09日(日) 00時00分

ＰＣウイルス『サッサー』作成 独で１８歳少年逮捕 （東京新聞）

　【ベルリン＝熊倉逸男】ドイツ北部ニーダーザクセン州の警察当局は八日、米マイクロソフトのコンピューター基本ソフト（ＯＳ）ウィンドウズに被害を与える新型ウイルス「サッサー」を作成した疑いで、同州在住の少年（１８）を逮捕したと発表した。五月初めから世界中で猛威をふるうサッサーの被害は、数百万台のコンピューターに及ぶとみられている。

　同警察は少年の自宅から証拠品を押収。少年も容疑を一部供述しており、マイクロソフト社の専門家も少年が作成したことを確認した。少年は事情聴取の後、釈放された。組織犯罪の可能性はないとしているが、ドイツ南西部でも別のコンピューターウイルスを作成した疑いで男性（２１）が逮捕されており、つながりがないか調べている。

　捜査には米連邦捜査局（ＦＢＩ）が協力。ロイター通信によると、マイクロソフト社から容疑者の情報提供もあったという。少年は実業学校を卒業し、両親や弟妹らと小さな村に在住。コンピューターへの関心が強く、情報工学を学ぶため大学進学を希望していた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20040509/mng_____kok_____006.shtml