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2004年05月05日(水) 07時03分

おれおれ詐欺撃退あれこれ 東北各県警「冷静に対応を」河北新報

 子どもや孫に成り済まして、その家族から交通事故示談金などをだまし取る「おれおれ詐欺」の撃退例が、東北の各県警に寄せられている。実際に本人に確かめてうそを見破ったり、話の矛盾を突いたり。だます方は警察官を装うなど巧妙さを増しているが、市民も対処法を身に付け一枚上をいきつつあるようだ。

 仙台市の50代の女性は2月4日、娘に成り済ました女から電話を受けた。「車でタクシーとぶつかった。特殊な部品があるので92万円振り込んで」。泣き声交じりの「迫真の演技」だったが、冷静さを失わず本当の娘に確かめると、でたらめだったことが分かり、警察に届けた。

 青森市の70代の女性も4月中旬、落ち着いて応対し、事なきを得た。犯人は孫に扮(ふん)し、電話で「金を借りて返せなくなったので代わりに返済して」と懇願。女性は「声が違う」とピンときて、被害を免れた。

 だます方も話に信ぴょう性を持たせようと、あの手この手を編み出す。「だんなさんが事故に遭った」。4月、仙台市の30代の男性の妻に、警察官を名乗る男が電話をかけてきた。現場で事故処理に当たっているという。それでも妻は気丈に「車種は何ですか」と切り返し、大事に至らずに済んだ。

 宮城県警にこれまで入った「おれおれ詐欺」の相談は35件(3月末現在)で、うち32件が被害を防いでいる。各県警は「警察が事故の示談に介入することはないので、不審な電話を受けたら警察に確認してほしい。手口も巧妙になっており、冷静に対応してもらいたい」と呼び掛けている。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040505-00000004-khk-toh