2004年05月01日(土) 03時05分

＜タイヤ脱落事故＞虚偽報告容疑で法人の三菱自も立件方針（毎日新聞）

　横浜市で０２年１月に起きた三菱ふそうトラック・バス（三菱自動車から昨年１月に分社）製大型トレーラーのタイヤ脱落事故で、神奈川県警は３０日、国土交通省に偽造したデータを示して脱落原因は整備不良と報告したなどとして、当時の担当常務だけでなく法人としての三菱自動車も道路運送車両法違反（虚偽報告）の疑いで、連休明けにも書類送検する方針を固めた。

　虚偽報告には元常務らがかかわっているため、会社ぐるみとの判断を固め、同法の両罰規定を適用し責任を問うことにした。また、０２年当時は三菱ふそうは分社前だったため、三菱自動車を送検する。同社は００年に発覚したリコール隠し事件でも同法違反罪で罰金４０万円の略式命令を受けた。

　また、関係者によると、三菱自の元副社長で、三菱ふそうの宇佐美隆前会長は今年３月８日に国交省に呼ばれて説明を求められた際も、タイヤ脱落につながった金属部品「ハブ」の破損は「整備不良が原因」と主張していた。同社は３日後の１１日になって一転してハブの構造的欠陥を認めた。（毎日新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040501-00000138-mai-soci