2004年04月30日(金) 20時00分

産地偽装し卵を出荷　浅田農産社長認める（共同通信）

　京都府丹波町の鳥インフルエンザ感染で、同町の船井農場を経営していた浅田農産（兵庫県姫路市）が２０００年から０１年にかけ、ほかの業者から購入した卵を自社生産の高級卵「高原の蘭」と偽り、姫路市の量販店などに出荷していたことが３０日、分かった。
　鶏大量死の届け出を怠った家畜伝染病予防法違反の罪で起訴されている同社の浅田秀明社長（４１）は「取引を維持するためにやった。消費者をだましたと言われれば、そうかもしれない」と述べ、偽装を認めた。
　同社によると、高原の蘭は同社の和田山農場（兵庫県和田山町）などで生産した高級卵で「ビタミンＤなどが普通の卵より多く含まれ栄養が豊富」などと宣伝していた。
　浅田社長によると、２０００年と０１年のそれぞれ２月と８月ごろ、量販店から品不足が出ないよう求められたため、別の業者から購入した卵を高原の蘭のパックに混ぜて数回にわたり出荷したという。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040430-00000186-kyodo-soci