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2004年04月29日(木) 06時33分

三菱ふそう前会長を立件へ ハブ問題、証拠隠滅容疑で朝日新聞

 三菱自動車製の大型車の車輪が脱落して死傷事故を起こした事件で、捜査当局は28日、同社から商用車部門を引き継いで分社化した三菱ふそうトラック・バスの宇佐美隆前会長と三菱自動車の花輪亮男元常務を証拠隠滅容疑で立件する方針を固めた模様だ。すでに両元役員の事情聴取に着手しており、黄金週間明けにも本格的な捜査に乗り出すとみられる。

 三菱自動車製の大型車では92年以降、車輪と車軸をつなぐ金属部品「ハブ」の強度不足から事故が多発した。02年1月には横浜市で、脱落した車輪の直撃により母子が死傷する事故が起きたため、神奈川県警と横浜地検が捜査を進め、業務上過失致死傷容疑で部長級を含む数人を立件する方針を固めている。

 関係者によると、母子死傷事故後、宇佐美前会長と花輪元常務は、刑事事件になったときに同社側にとって不利になる証拠を隠すような行為をいくつか指示しているとされ、捜査当局は2人の証拠隠滅容疑の絞り込みを進めている模様だ。

 宇佐美前会長は、三菱自動車の元副社長で、分社前からトラック・バス部門の最高責任者だったが、一連の責任を取り、今月16日に会長を辞任した。花輪元常務は、母子死傷事故後に三菱自動車が設置した調査班「フロントハブ強度検証ワーキンググループ(WG)」のトップだった。

(04/29 06:32)

http://www.asahi.com/national/update/0429/006.html