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2004年04月25日(日) 00時00分

三菱自、ハブ欠陥99年に認識か 広島のバスのタイヤ脱落 東京新聞

 三菱自動車(現在は三菱ふそうトラック・バスに分社)製大型車で相次いだハブ破損によるタイヤ脱落のうち、一九九九年に広島県で起きた路線バスの事故で脱落した右前輪のハブは、左前輪の三倍以上も摩耗していたことが二十四日、分かった。横浜市での母子死傷事故を調べている捜査当局は整備不良などが考えにくい路線バスで、こうした破損が起きたことを重視。押収資料の分析や同社関係者の聴取から、三菱側がこの時点でハブの欠陥を認識していたとの疑いを強めている。

 事故は九九年六月二十七日、広島県千代田町の浜田自動車道で発生。乗客九人を乗せた中国ジェイアールバス(広島市)の路線バスの右前輪ハブが破断、脱輪した。対向車はなく、けが人などはなかった。

 三菱側は、事故車のハブを検査。約二カ月後「右が一・二四−一・四六ミリ、左が〇・四二−〇・六六ミリ摩耗」と、バス会社と運輸省(当時)に報告。さらに三菱側は運輸省に、原因を「特定できないが整備時の問題と推定する」と報告。リコール(無料の回収、修理)などの対策も取られなかった。しかし捜査当局は、このバスのハブが九二年に初めて起きた破損を受けて改良された「D」型で、バス脱輪以前にも七件の破損が発生していた▽路線バスに整備不良は考えにくい▽路線バスの通常の運行では片側に負荷はかからない−ことなどから、三菱側はこの時点でハブの欠陥を認識していたとみている。

 バス会社は「走行条件、整備状況は左右で差はなかった」と、摩耗差に疑問を示し、「運行前点検に加え、月一回の定期点検もしている」と整備不良を否定。捜査当局は、バス会社側から広島での事故当時の整備記録などについて、資料の提出を受けている。三菱ふそうトラック・バスは「資料が捜査当局に押収されコメントできない」と話している。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040425/mng_____sya_____003.shtml