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2004年04月24日(土) 00時00分

「国民年金保険料支払いを」 不審郵便相次ぐ朝日新聞・





道内で不審郵便、相談15件


  国民年金の保険料をめぐり、「支払わない人には文書で請求することになった」とする不審な文書が、道内で出回っている。北海道社会保険事務局などに相談が寄せられたのは23日までに15件。今のところ具体的な被害の報告はないという。社会保険庁によると、道内以外では茨城県内で4件の報告があっただけ。同事務局は「まず北海道で反応をみるために集中的に送っているのでは」とみており、「詐欺まがいの行為」として注意を呼びかけている。

  同事務局によると、文書は今月中旬、一般家庭に封書で届いた。相談を受けたケースでは、札幌や旭川、釧路、帯広など11市町に広がっており、封書は30代から50代の人あてという。

  文書には「厚生労働省と協議の結果」として、4月から支払わない人には文書で請求することになったとあり、請求に従わない場合は、裁判手続きで強制徴収するとしている。差し出し元の住所は東京都板橋区で、「日本国民年金組合」との架空の団体名があった。連絡先として携帯電話の番号があり、少なくとも3種類の番号が確認されている。

  同事務局の職員が実際に電話をかけたところ、電話口で相手は「名前と住所を名乗らなければ、振り込みを確認できず、納めてもむだになる」として支払い方法などを明かさなかったという。

  請求額は1カ月2万1120円の12カ月分の25万3440円。「現在は月額1万3300円。何の金額か分からない」と同事務局は話している。

  文書がどういった名簿を基にして送られているかは分かっていない。ただ、道内の一般家庭に、同事務局や道内にある各社会保険事務所、社会保険庁の名前をかたり、住所や氏名、生年月日などの個人情報を聞き出そうとする不審電話が相次いでいる。昨年度だけで苦情などが509件あったといい、こうした電話にも注意を呼びかけている。
(4/24)

http://mytown.asahi.com/hokkaido/news02.asp?kiji=6734