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2004年04月24日(土) 00時00分

警察官かたり『息子が事故』 県内新手『おれおれ』 『相手が流産』手術代だまし取る 東京新聞

 「息子さんが交通事故を起こし、相手の妊婦を流産させた」−。警察官をかたってこんな電話をし、手術代をだまし取る新手の「おれおれ詐欺」が今年に入って石川県内で発生していることが、県警捜査二課の調べで分かった。

 同課によると、一月から三月までに県内で発生したおれおれ詐欺は五十三件で、既遂十八件、未遂三十五件。被害総額は約三千百万円。

 この中で目立つのは、警察官をかたった男が電話して「息子さんが交通事故を起こし、相手の車に乗っていた妊婦を流産させた」とうそをついて親を不安にさせ、手術代と車の修理代などを振り込むよう迫る手口。

 実際に九人がだまされて、現金約五十万円から約四百万円を振り込んだ。「息子を名乗る男は電話口で泣いていたので、別人だと気づかなかった」と話す被害者もおり、複数犯とみられる。この新手の手口は今年に入って、石川だけでなく全国各地で発生している。

 銀行の現金自動預払機(ATM)を使って振り込みを求めるのも最近の特徴。銀行窓口だと、行員が「おれおれ詐欺」に気づく可能性があるからだとみられる。被害者の自宅にタクシーを配車して、銀行まで振り込みに行かせたケースも確認されており、手口は巧妙化している。

 県内で昨年一年間に発生したおれおれ詐欺は九十二件で、被害総額は約四千八百万円。高齢者に電話し、孫を装って交通事故の示談金を求める手口が大半だった。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/ikw/20040424/lcl_____ikw_____000.shtml