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2004年04月23日(金) 03時03分

<三菱ふそう>耐久性データ偽造 02年事故直後に提出 毎日新聞

 三菱ふそうトラック・バス(三菱自動車工業から03年1月に分社)製大型車による一連のタイヤ脱落事故で、同社が02年1月の横浜市の母子死傷事故直後に、偽造の疑いがある金属部品「ハブ」の耐久性に関するデータを国土交通省に提出していたことが、捜査当局の調べで分かった。道路運送車両法違反(虚偽報告)容疑での立件も視野に入れる捜査当局は、国交省がこのデータに基づいて「整備不良」とする三菱側の主張を受け入れ、「ハブ破損はリコール案件ではない」と判断した点を重視し、分析を急いでいる。

 関係者や資料によると、三菱側が提出したデータは、ハブの「摩耗」と「(ハブが破損する)疲労限界」の関係を示すグラフ。過去の破損例を分析し、摩耗量に応じて、ハブにどの程度の走行距離まで耐久性があるかについて、通常の積載量と共に過積載の例も記載していた。

 通常の積載量なら破損は起きにくいなどと分析する一方、過積載なら想定より摩耗量が少ない場合でもハブが割れることを示し、「点検整備に問題があるため」と結論付ける根拠にされた。

 同省は事故直後に2回以上、三菱側に「リコールではないか」と確認した。しかし、同社から「整備不良」を示すこのデータが提出されたため、同社の主張に沿う形で02年2月8日、同社と関係機関に点検・整備の徹底を求める自動車交通局長名の通達を出した。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040423-00000146-mai-soci