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2004年04月21日(水) 03時08分

府肉連、融資受けて肉買い集め利ざや稼ぎ読売新聞

 国の国産牛肉買い上げ事業をめぐる「大阪府食肉事業協同組合連合会」(府肉連)の牛肉偽装事件で、府肉連が事業の実施前に金融機関から数億円の融資を受け、業者から肉を安く買い集めていたことが20日、大阪府警の調べなどでわかった。

 府肉連は、こうして独自に仕入れた肉で事業を申請、国側から支払われる買い上げ代金との差額を利ざやとして得ていた。府警は、事業実施を見込んだ府肉連副会長の浅田満容疑者(65)らが、BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)騒動で在庫を抱えた業者の保護という事業本来の目的を逸脱し、資金稼ぎを図ったとみている。

 関係者などによると、府肉連が融資を受けたのは、2001年10月下旬に事業が正式に始まる前。府肉連側は当時、BSE騒動で売れない肉を抱える業者らに「在庫肉を買い取る」と持ちかけ、浅田容疑者が取締役を務める大阪府堺市の倉庫会社「大阪食品流通センター」に買い取った肉を運び込んでいた。仕入れ値は1キロ数百円だったという。府肉連は事業実施後、買い集めた肉を使って、事業主体の「全国食肉事業協同組合連合会」(全肉連)に対し、勝手に業者名で買い上げを申請、1キロ1114円の代金の仮払いを受けていた。

 府肉連事件の偽装肉94・5トンは、浅田容疑者の地元の「羽曳野市食肉事業協同組合」(羽肉協)名義で申請されていたが、仲介役だった広島県呉市の食肉卸「平成フーズ」には全肉連からの代金ではなく、府肉連が借り入れた融資の中から約5000万円が支払われていた。その後、代金1億円が全肉連から府肉連に振り込まれ、5000万円の利ざやを得ていた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040421-00000201-yom-soci