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2004年04月16日(金) 08時05分

「おれおれ詐欺」映画化 来日8日公開、瑛太が犯人役スポーツ報知

 昨年から全国各地で被害が相次いでいる犯罪「おれおれ詐欺」が映画化され、5月8日から東京・渋谷シネ・ラ・セットで公開されることが15日、分かった。「オレオレ」(瑛太主演、楠本直樹監督)のタイトルで、9つの物語で構成されるオムニバス映画「日常恐怖劇場 オモヒノタマ 念珠」(岡野正広総監督)の1編となっている。現代社会の問題を扱った他の8編とともに話題を呼びそうだ。

 「あ、おれだけど…金貸して」「うん、わかった。振り込んでおくね」。中年女性を主なターゲットに電話をかけ、自らを「おれ」と称して息子を装い、口座に現金を振り込ませるなどの手口のいわゆる「おれおれ詐欺」。昨年1年間だけで全国で約8000件、総額50億円を超える被害が出たほどの「平成の大流行犯罪」がついに映画になった。

 「おれおれ詐欺」をテーマとして描いた作品「オレオレ」は、現代社会が抱えた問題を9つのストーリーに仕立てたホラーオムニバス作品「オモヒノタマ」に収められている。主演の瑛太(21)は11日から放送が開始されたTBS系ドラマ「オレンジデイズ」(日曜・後9時)にも出演するなど人気急上昇中の若手実力派俳優だ。

 「おれおれ詐欺」に手を染める夏山(瑛太)が、自分と同じ名前を持った孫がいる家庭に偶然電話をかけ、誘われるように出向いて怪現象に遭遇するというストーリー。映像化されることによって、今までイメージすることの難しかった犯罪の全ぼうを体感でき、防犯効果もありそうだ。

 他にも、同作品には昨年全国各地の川に出没したアザラシをテーマにした「エドちゃん」、アニメと現実社会を混同した少年を描いた「猫の手」などを収録。現代社会の問題をホラーによる恐怖を通して表現するという新機軸を打ち出した作品に仕上がっている。

 また、過激な映像を直接伝えるために、公開スタイルも異色の形態を取った。「ECHOES」に出演しているオダギリジョーの肉体が飛び散るシーンなどがあり、通常では映倫の審査を受け、R指定対象となる。しかし公開される東京・渋谷シネ・ラ・セットは映倫の審査を受けていない作品の上映を可能とする独立系の映画館。まったく“検閲”を受けない状態で過激な表現を実現させている。

 同作は劇場公開された後、衛星放送でもオンエアされる予定だ。(スポーツ報知)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040416-00000039-sph-ent